ITIL®4 フレームワーク - サービス バリュー システム

価値の共創を通じた業務の再定義とイノベーションのための基盤知識

ITIL 4 サービスバリュー・システム フロー

ITIL 4 Service Value Systems Flow
サービス バリュー システム (SVS)

サービスマネジメントが適切に機能するには、1 つのシステムとして機能する必要があります。ITIL SVS は、システムへのインプット(機会と需要)、 システムの要素(組織のガバナンス、サービスマネジメント、継続的改善、組織の能力とリソース)およびアウトプット (組織目標の達成と、組織、顧客およびその他の利害関係者の価値の実現)を記述したものです。

ITIL 4 Service value Systems

従うべき原則 目標、戦略、作業の種類、または管理構造の変更に関係なく、あらゆる状況で組織を導くことができる従うべき原則。
ガバナンス 組織が指示され、制御される手段。
サービスバリュー・チェーン 組織が消費者に価値ある製品やサービスを提供し、価値の実現を促進するために実行する相互接続された一連の活動。
プラクティス 作業の実行または目的の達成のために設計された組織リソースのセット。
継続的改善 組織のパフォーマンスが利害関係者の期待を継続的に満たすようにするために、すべてのレベルで実行される定期的な組織活動。ITIL 4 は、ITIL継続的改善モデルによる継続的改善をサポートしてします。

 

従うべき原則(Guiding Principle)

ITIL4で定義した従うべき原則によって、ITIL とサービスマネジメント全般の中心的なメッセージが具体化され、 あらゆる種類とレベルのアクションの成功と的確な意思決定に役立ちます。

従うべき原則は、組織がサービスマネジメントのアプローチを採用し、 特定のニーズと状況に ITIL ガイダンスを適応する際の指針として利用することができます。従うべき原則は、組織の継続的改善をあらゆるレベルで促進し、サポートします。 これらの原則は、リーン、アジャイル、DevOps、COBIT などの他の多くのフレームワーク、手法、標準、理念、ナレッジ体系にも反映されています。 そのため、組織は複数の手法をサービスマネジメントの全体的なアプローチに効果的に統合することができます。

従うべき原則は、あらゆるプロジェクトや取り組みにも、またあらゆる利害関係者グループとの関係にも適用できます。 プロジェクト、組織、開発、顧客との関係などの様々な局面で閉塞的に障壁を感じる時には、利害関係者が共に、この原則に基づいて共有の価値と未来を再認識することが推奨されます。 例えば、「価値に着目する」という 1 つ目の原則は、サービス消費者だけでなく、関連するすべての利害関係者にも、それぞれの価値の定義にも適用でき、またそうすべきです。

下の表 は、従うべき原則の概要を説明したものです。各原則の詳細について、研修で説明しています。

ITIL ® 4:従うべき原則 (Guiding Principle) 従うべき原則は、組織の目標、戦略、業務の種類、管理構造が変化したとしても、あらゆる状況で組織 を導くことができる推奨事項です。従うべき原則は、汎用的かつ永続的で、組織と個人の障壁を取り除 き ITIL 4 のフレームワークの成果を高めます。 従うべき原則 説明 価値に注目する Focus on Value 利害関係者にとっての価値に、それが直接的であろうと間接的であろう と、関連付ける必要があります。 「価値に着目する」という原則には、顧客とユーザの経験を含む多くの観 点が内包されます。 現状からはじめる Start where you are 新しいものをゼロから開始、また構築するのではなく、すでにある利用可 能なものを活用することを検討します。現行のサービス、プロセス、プロ グラム、プロジェクトおよび人材などの中に、求められる成果を生み出す ために利用できるものが十分に存在している可能性があります。 現状に直接目を向けて調査し、完全に把握する必要があります。 フィードバックを元に反 復して進化する Progress iteratively with feedback 何もかもを一度に片づけようとしてはいけません。大規模な取り組みであ っても、反復的な活動によって達成する必要があります。作業をより小さ く扱いやすいセクションに分割し、実行と完了をタイミングよく行えるよ うにすることで、一つ一つの取り組みに集中しやすくなります。 それぞれの反復の実行前、実行中および実行後にフィードバックを利用し て、状況が変化している場合でも、適切なアクションを集中的に実行でき るようにします。 協働し、可視性を高める Collaborate and promote visibility 境界を超えて協力することで、より大きな賛同が得られ、達成目標への関 連性が高まり、長期的な成功の可能性が高まります。 達成目標を実現するには、情報、理解および信頼が必要です。作業および 結果を可視化し、隠れた意図を入れないようにし、情報を可能な限り共有 する必要があります。 包括的に考え、取り組む Think and work holistically サービス、またはサービスの提供に使用される要素が、単独で存在するこ とはありません。組織が、サービスの一部ではなく全体に対して取り組ま なければ、サービス・プロバイダとサービス消費者が得られる成果は貧弱 なものになります。 内部顧客および外部顧客に結果をもたらすには、情報、技術、組織、人 材、プラクティス、パートナ、合意を効果的かつ効率的に管理し、動的に 統合する必要があります。定義された価値を提供するには、こういったす べてのことの調整が必要になります。 シンプルにし、実践する Keep it simple and practical 価値をもたらさない、あるいは有用な成果を生み出さないプロセス、サー ビス、アクション、測定基準は、除外排除してください。プロセスまたは 手順のステップは、達成目標に必要な最小限に留めます。結果をもたらす 実践的なソリューションを生み出すために、常に成果ベースの思考を使用 します。 最適化し、自動化する Optimize and automated あらゆる種類のリソース、特に人材を最大限効果的に利用すべきです。無 駄をすべて排除し、技術で解決できることには技術を利用します。そうす ることで人が関わるのは、本当に価値に貢献する場合に限ります。 ITIL® is a registered trade mark of AXELOS Limited, used under permission of AXELOS Limited. All rights reserved.

ITIL 4 従うべき原則 (PDF)